青二才

初めて飲んだ酒に呑まれたときは
それがとても心地良かった
初めて喫んだ煙草に噎せ返る
それだけで大人になれた気がしたんだ

初めてあの人と迎えた朝は
いつもと少し違って見えた
ただ七三○○日を生きれば
大人になれると思ってた

そうやってそうやって歩んでみても
何も変わらぬあの日の自分と
夢みてた景色

小生が殺した青春よ
いつの日かその意味を
赤く赤く帯びてくれよ
小生が生きてきた白秋よ
いつの日か追憶と
黒く黒く霞んでくれよ

守れなかったあの人の笑顔が
時々僕の頭をよぎるんだ
青すぎた自分に極彩色の日々が
似つかわしくなかっただけだと言って
そう言って…

そうやってそうやって悩んでみても
何も変わらぬあの日の自分と
目を伏せた景色

小生が殺した青春よ
いつの日かその意味を
赤く赤く帯びてくれよ
小生が生きてきた白秋よ
いつの日か追憶と
黒く黒く霞んでくれよ

涙が溢れた 朝が来るのに
涙で霞めよ絶望の“絶”よ

喉を枯らしても叫んでいくんだよ
あの日と変わらぬ絶望の“望”を
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