風と行きたかった

校庭に降りるスロープに
まだ綺麗な花びらが舞っている
初めて君に逢った日の景色
今も胸の中 焼きついてる

どれくらい時がたてば
君の事 忘れるだろう
突然強い風が窓のアルバムを
閉じて空に消えた

一緒に見た夕暮れも
僕には最高の演出だったけど
あの日僕の声は小さすぎて
始まりに届かない

君と行きたかった場所も
引出しの中にしまっておこう
いつか笑い話になったとしても
僕は君が好きです

休み時間 マンガのページ越しに
何気なく君をずっと眺めてた
友達のまま 過ぎてゆく時間
何だか僕だけ 空回りで

いつしか君の隣にあいつがいて
それでもまるで気にしないふりをして
悲しいけど何もできなくて
そんな自分が分からなくて

そういえば最近まで
気付かずにいたんだ
初めて人を好きになったと
少し遅いけど

風が通り過ぎた日々は
もう懐かしい思い出だけど
君を忘れるその事が
僕には辛すぎたんだ

君と行きたかった場所も
引出しの中にしまっておこう
いつか笑い話になったとしても
僕は君が好きです

今も君が好きです
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