むらさき山哀歌

遙かに霞む 北の山
まるで私を 見守るように
恋に敗れて 夢破れ
みだれる心に しずり雪
時を愛して 傷つくときも
安らぎとどく 遠くから
悲しいことも 苦しみも
岩で砕いて 男女ノ川(みなのがわ)
もう一度 もう一度
むらさき山に 生まれたい
山眠るとき 筑波山(つくばやま)
永遠(とわ)に夢見る 女山(おんなやま)

南に望む 富士の山
巣立つお前を 導くように
ひかりが消えて 迷い人
はかなき心に 梅の雪
時を愛して 彷徨(さまよ)うときも
命燃やして 振り向かず
嬉しいことも 思い出も
せせらぎにのせ 櫻川(さくらがわ)
もう一度 もう一度
むらさき山に 戻りゃいい
山笑うとき 筑波山(つくばやま)
陰で支える 男山(おとこやま)

万葉(まんよう)の 山に抱(いだ)かれて 桜池
遙か輝く 霞浦(かほ)の水
絆の愛に 結ばれて
桜吹雪を 歩きます
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