GREY

グレイ
黄昏が夜に名残を惜しむ…グレイ
まだしばらくは明り灯さず
窓にもたれて
会えなくなったひとの気配抱きしめてみる

霧雨が街の影をうるます…グレイ
忘れていった傘をひらけば
なぜかそこだけ
雨も時の流れも止まる静かな通り

私の心はアッシュトレイ
灰を落とす彼のくせと
指先なつかしむ 小さな大理石

グレイ
世界中の恋がくゆらす煙…グレイ
ゆっくり空に昇っていって
燃え尽きた日々
思い起こすように漂う美しい色

私の心はアッシュトレイ
灰を落とす彼のくせと
指先なつかしむ 小さな大理石
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