女の階級

君に捧げた 純情(まごころ)の
愛が女の 生命なら
弱い涙は 今日かぎり
捨てていばらの みちを行く

こころくだけど ままならぬ
つらい浮世の 小夜(さよ)あらし
愛の船路を 祈るごと
星もまたたく この夕べ

想い乱れて 咲く花は
女ごころか 月草よ
なみださそうな 秋風に
散るはかの日の 夢ばかり

君を信濃の 高原に
涙かくして 見送れば
なびくけむりも ひとすじに
燃えて火をはく 浅間山
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