焔の酒

よしておくれよ いい加減
音沙汰なしじゃ 淋しいよ
未練がぐずる こんな夜(よ)は
女でいるのが 辛くなる
酒よ 酒よ 焔(ほむら)の酒よ
酔わせておくれ 立てない位
酒よ お酒よ 焔の酒よ
ひとりじゃ寝床が 寒いよ

恋の灯篭の 火を点し
あんたの帰り 待ちわびる
あきらめ切れず 断ち切れず
ほんとにわたしも 意気地なし
酒よ 酒よ 焔の酒よ
むずかる肌を 沈めておくれ
酒よ お酒よ 焔の酒よ
おちょこを持つ手が 悲しい

酒よ 酒よ 焔の酒よ
酔わせておくれ 立てない位
酒よ お酒よ 焔の酒よ
ひとりじゃ寝床が 寒いよ
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