月影

人は何故この地球(ほし)に生まれたのだろう
なんて考える夜は
やり場のない孤独に駆られながら
静寂を彷徨うよ

月も満ちては欠けゆく
心を写した鏡

こんな暗い夜は 何も見えない空
心が真似しては闇も深くなる
瞬く間に僕の一部になり染み込む
抜け出せなくて 次に差し込んでくる光を 待つの

太陽もいつしか燃え尽きるものと
誰かが言い出したけど
燃え尽きない未来に希望持てば
呼吸など容易くて

ゆらり消えゆく泡沫
儚さいのちが如く

こんな暗い夜は 何も見えない空
心が真似しては闇も深くなる
瞬く間に僕の一部になり染み込む
抜け出したくて まだ見えない光に この手を伸ばす

どれ程に暗い夜も宇宙(そら)に浮かんだ月が
踏み出す足元をかすかに照らし
孤独が縛る心も彼方解き放つ
同じ月夜の光頼りに呼吸(いき)をしている 誰も
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