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ふと目覚めた時に感じる
寝起きの悪い君のあの仕草が やけに恋しくなる
それがまた毎日となると
イラついたりモヤモヤが募ったり 僕はしちゃうのかな

“ひと夏の恋だったな”
意味持たずな週末に 軋むソファで1人 画面をタップした

アプリケーションの窓から 君に恋をしている
ふたりの思い出 ひとつひとつ この胸に残っていた

出会った日の写真を覗く
どことなくよそ行きの笑顔もお似合いなんだよな

線香花火の火が 狭いベランダに灯って
安いチューハイ持った ほろ酔いの笑顔をスワイプした

真夏の夕日が滲んで 君がしゃがみこむ
見れないその先 いたずらに心崩れるから

アプリケーションの窓から 君に恋をしている
重ねた唇 その味にこの胸を焦がしながら
秋雨色の街を眺めて 僕も変わっていく
新たな旅立ち その朝に君を想いながら
愛もない右手持って
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