FLY ME AGAIN

薄墨に 一雫
滲むのは 赤紫の朝
風がまた 吹いてくる
哀しみを 攫(さら)うため

あてもなく走った
果てない夜の彼方へ
汚(けが)れを知らぬ光が
生まれる 荒野を目指して

Fly me again 滑走路
飛び立つ気分なの
もうすぐ新しい
自分にも逢えるわ

踏み込んだ アクセルに
あの夏が 遠ざかる

嘘のない笑顔や
途切れた夢の痛みや
かけがえのないあの日の
記憶で 織られた翼を

Fly me again 拡げたら
優しい気分なの
この今この場所が
未来だと判るの

時の指が ページをめくる
物語はまだ
私の言葉を待ってる

Fly me again 大空へ
飛び立つ気分なの
もうすぐ新しい
自分にも逢えるわ
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