死と詩 death and poem

訪ねる人はいつも 見つからなくて
ようやく探した住所の ドアをたたくと
小さな子供がでてきて言うの「あっち」「あっち」
会いたい人は何故か 行方不明で
まったく連絡つかずに 困っていると
背中の曲った老人 指で「こっち」「こっち」

あっち こっち あっち こっち どっち どっち
あっち こっち あっち こっち どっち どっち
私が訪ねたのは もしかしたら
あっち こっち あっち こっち
生と死の間

行きたい場所がすぐに 見えているのに
私のドレスを握って 引きとめながら
花束を抱いた少女が言うの「買って」「買って」
聞きたい歌の題が 想い出せずに
レコードケースを ひっくり返していると
コインを並べて少年 側で「売って」「売って」

買って 売って 買って 売って どっち どっち
買って 売って 買って 売って 何を 何を
みんなが欲しがるのは もしかしたら
買って 売って 買って 売って
夢と詩の言葉
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