あゝ人恋し

こんな夕暮れは いつも思い出す
さざんかの咲く道で
独りで遊んだあの頃を
赤い夕日の 鏡の中に
こぼれて落ちる 月日の破片(かけら)
誰かいて欲しい 背中抱いて欲しい
人はなぜ生まれ どこへ流れるの
こんな夕暮れ あゝ人恋し

こんな夜更けには 振り返ってしまう
足音を引きずって
あいつが帰ってくるようで
外は木枯らし 暗い夜空に
にじんで消えた 男と女
誰かいて欲しい 夢をわけて欲しい
人はめぐり逢い いつか別れても
こんな夜更けは あゝ人恋し

誰かいて欲しい 背中抱いて欲しい
人はなぜ生まれ どこへ流れるの
こんな夕暮れ あゝ人恋し
人はなぜ生まれ どこへ流れるの
こんな夕暮れ あゝ人恋し
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