わにのゆめ

うつろな瞳で 横たわる
過去の時間にへばりつき
今日と昨日の 狭間から
ささやきかける 記憶だけ
瞼の裏に 流れ込む

シダの葉陰に見えかくれ
小さな生き物 踏み潰し
空を舞い降り 海の底
漂っていたこともある
眩しい光あふれてた

laila laila
crocodile dreamer

冷たい朝がやってきた
あれから過ぎし幾千年
温め続けた トビ色の
たまごのからが ひびわれて
不敵な姿 甦る

溜息まじりに 仰ぎみる
コンクリートの オリの中
群れる子供に 囲まれて
ジュラ紀の森を夢みてる
白亜の空を夢みてる
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