てっぺんまごころ

思いつめても とどかぬものは
恋の高嶺に 咲いた花
あんたなんかにゃ とてもじゃないが
むりなことだと 云われれば
よけいこの胸 もえるのさ
てっぺんまごころ てっぺんまごころ おしとおせ

くらい裏街 灯影の下で
母の便りを 読み返す
意地を張らずに 戻ってこいと
さとすやさしい ひらがなに
つもる不孝の わびを云う
てっぺん涙を てっぺん涙を だれが知ろ

きのう大将 きょう二等兵
かわるさだめの 浮き沈み
つよいだけでは どうにもならぬ
誠だけでも 及ばない
花と茨を かきわけて
てっぺん人生 てっぺん人生 よじのぼれ
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