いびつなワルツ

あてもなく歩いて
どこ知れぬ街で
つまづいてる おまえを見る

さみしさにかまけた
なげやりな指を
つかんだのは 気まぐれで

…ろくでない 出会い

なじむより すねたほうが多い口
なごむより かまえてるのが多い眼

だれにでもある夜
ありふれた部屋で
ふらついてる おまえを抱く

ひとでなし? …ちがう

話すより キスのほうが多い口
合わすより 閉じてるのが多い眼

たよりないか おれ
また 電話かい?

からんでる コードの果ての声にも
からめてる 肌にかいた汗にも
もとめてる 答えなんかはないのに

だらしないな おれ
また 電話かい?

夜の底で
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