記憶

人生という 舞台で あなたは
どんなドラマを 演じてきましたか
それを見るには 思い出すべてを
束ねる他に 手立ては無いのです

そこであなたは 気が付くでしょう
過去の全てが 記憶されては
いないということを

記憶の束が あなたの シナリオ
あなたはそこに 集約されている
さらにあなたは 気が付くでしょうか
記憶するのは あなたではないこと

言い換えるなら あなたの中の
別の何かが 記憶の作業
勝手にしていると

記憶装置は あなたの 希望や
あなたは意志と 関わらず働く
何を記憶に 残すか捨てるか
記憶装置の 好み次第だから

つまりあなたの 舞台シナリオ
書いているのは あなたでなくて
書かれているのです

さーてあなたは 記憶の 作家と
どう付き合うか 考えるでしょうか
恋する時に 恋人の好み 特質をよく
知ろうとするように

あなた自身の 記憶装置を
よく知りましょう
素敵なドラマ 描き上げるように
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