女花

あなたが咲かせて 抱きしめて
鏡に涙 写ります
あなたがほしい あなただけ
ひと夜の情けに 命を賭けて
胸の篝火(かがりび) 紅々(あかあか)と
燃えて咲きたい 女花

心ほしいと 夜が泣く
焦がれて 揺れて 闇の中
女心は 夜叉(やしゃ)のように
添えない 愛だと 知りつつ惚れて
悶え身を焼く この恋に
咲くに咲けない 女花

好いて 尽くして 夢の中
一人で耐える 淋しさに
今も乳房を 熱くする
赦(ゆる)して下さい 愚かな女(わたし)
遠くなるほど めらめらと
燃えて咲きたい 女花
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