秋子

パズルゲームのかけらを ポケットに
秋の気配を 聞いている
さみしがりやの誰かが てれながら
誘うことばを そらしている
こんな日暮れに 偶然に出会ったこと
まえに あったから
未練だね 未練だね 立ちどまってる
未練だね 未練だね 待ちわびている
通りすぎてゆく 秋に
あぁ ふるえてる

とうにすたれた ビーズのクリップに
触れるともなく 触れている
似合わないような 気もしていた色だけど
宝物だった
未練だね 未練だね 立ちどまってる
未練だね 未練だね 待ちわびている
通りすぎてゆく 秋に
あぁ ふるえてる

迷い子のように
未練だね 未練だね 立ちどまってる
未練だね 未練だね 待ちわびている
通りすぎてゆく 秋に
あぁ ふるえてる
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