酒場のレクイエム

昔行ったことが あるような
場末のひなびた 小さな店で
傷ついたこともある 笑い転げたことも
あんたが運命と 知っていた頃
写真はもう見ないで 年をとったのがわかるから
華やいだあたしに 二度と会えなくても
泣かないで 泣かないで 愛しいあんた
旅立つだけさ 天国ヘ

いつも三杯目で 肩を抱き
おまえがすべてと ささやきくれた
煙がしみる店の 古いランプの下で
あたしは世の中の ルールを捨てた
写真は嘘つきでも めぐり逢った頃のにして
花なんかいらない 煙草ひとつ添えて
笑ってよ 笑ってよ 愛しいあんた
悪くはないさ 天国も

写真は嘘つきでも めぐり逢った頃のにして
花なんかいらない 煙草ひとつ添えて
笑ってよ 笑ってよ 愛しいあんた
悪くはないさ 天国も
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