さよならだけの人生に

ひとつふたつと 街の灯に
心の痛み 数えれば
恥じらいながら 白き胸
言葉もいわず ゆだねる人よ

そうさ 夜明けまで 抱き合えば
うすべに色の 陽も射すだろう

さよならだけの 人生に
微笑みを 失くした時
さよならだけの 人生に
振り向けば おまえがいた

今日も激しく 人の波
都会の隅に 押されても
日暮れにたどる 道しるべ
母の背中に 似ている人よ

そうさ 裏切りに ひび割れて
はじめて触れる ぬくもりがある

さよならだけの 人生に
やさしさが 壊れた時
さよならだけの 人生に
振り向けば おまえがいた

さよならだけの 人生に
微笑みを 失くした時
さよならだけの 人生に
振り向けば おまえがいた

ひとつふたつと 街の灯に
心の痛み 数えれば
恥じらいながら 白き胸
言葉もいわず ゆだねる人よ
×