あいつだけの“Happy Birthday”

それはあいつのBirthday 脅かすはずの俺
“ハッピー バースデイ”と開けたドア
“!”昔の男とくつろいでいた

過去なんてものは 新聞みたいなものさ
読み終えたら 捨てればいいさ
“あなたに悪い……”と、ハンカチくわえた
あいつを抱きしめたのは 昨日の夜

Hey! この“あばずれ”
こいつがどうして、ここに?
O.K. とにかく泣くのは止めろ
聞くだけ、話を聞いてやるから

ハンカチくわえた あいつが言うには
“彼はとっても弱い人 やっぱりわたしが必要なの”

泣きだす男の 包帯取り替えながら
話すお前は いつからナイチンゲール
別離が辛くて タワーの上から
飛びかけた男とは 奴のこと

Hey! やめてくれ
そんなに惚れてるなら、なんで……
O.K. とにかくケーキは返せ!
ひとりでまるごと食ってやるから

最後にゃケーキも 記念に取られた
窓から手を振る ふたつの影が
抱き合うシーンは 見たくはなかった
今日はどうやら あいつだけのHappy Birthday

Hey! あの“あばずれ”
俺には女が判らない
O.K. とにかく忘れよう
有り金叩いた指輪はもう、いらない
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