コスモス

震える影連れて歩く
真冬の帰り道
何もなかった今日が
つま先に零れた

夢見る頃遠ざかり
手を伸ばしてみても
欠片を集める指先凍えた

見上げた北の空に
君の星見つけた
儚い祈りが届いた気がした

一つまた一つ悲しみ増えるたびに
涙も味方だと ねえ気づくのかな

コスモス揺れていた懐かしい陽だまりで
忘れてた君の言葉胸の奥にあった

たったそれだけで心暖かくなった
見えない明日に光が溢れた

風にのせた歌は今も聴こえてるよ
薄紅の花びらまだ咲いているよ

少しずつ少しずつ前に進めばいい
大切な夢を心にしまって

一つまた一つ想い出増えるたびに
涙も味方だと ねえ気づくのかな
冬の日に枯れないコスモスでいたい
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