セツナツリ

ふたりの夏が過ぎてく 淡い夢 残して
花火の音が 遠ざかる 君を連れ去ってく

夕暮れ 蝉の声 遠くで聞こえた
祭りのざわめきが 鼓動に重なる

待ち合わせはすぐ 胸が高鳴るよ
優しい風 頬さわる 振り返ると君が

“友達”だってわかってたよ
でもカナシイ でもイトシイ 片想い

ねえ あたしだけ見つめて かき氷 溶けるまで
夜風に乗せて この思い 届いてよ

ふたりの夏が過ぎてく 淡い夢 残して
花火の音が 遠ざかる 君を連れ去ってく

虹色 ナミダ色 火花が散りゆく
こんなに近いのに 君に触れられない

“恋人”にはなれないでしょ?
いまセツナイ いまアイタイ 片思い

ねえ あたしだけ連れ去って 浴衣ほどけるほど
妄想ばかり 膨らんで 虚しいよ

ふたりの夏が過ぎてく 熱い心さらって
花火の音に この声も かき消されてゆく

例えば この未来に 君さえ いてくれたら
すべてを 捧げたいよ このカラダも
例えば 明日が消えて 笑顔も 見れないなら
カナシカナ セツナツリ

ねえ あたしだけ見つめて かき氷 溶けるまで
夜風に乗せて この思い 届いてよ

ふたりの夏が過ぎてく 淡い夢 残して
花火の音が 遠ざかる 君を連れ去ってく
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