time with

虹も褪せた 無機質な空気の中で
空しい時間の塊が 私を襲う

もう、どれくらい 声を聴いてない
その手段すらも 探さずに

何もしてあげられない
何も話せないのに
ただ、其処に居て 微かな
手の温度 確かめてる

満月が終わり 下弦の月に変わっても
私の手 あなたの魔法でも解けないのなら

迷わないでね その手を離して
静かにゆっくり 眠らせて

もう、何も言わないで 言葉なんか要らないわ
熱い乳房を感じて 素敵な夢を見ましょう
お願い 恐いの

あなたの温度すらも奪われた
無感覚の指
――行かないで

目を閉じれば 大好きなあなたの顔も 霞んで
柔らかいキスの温度 忘れそうで不安なのに
だから、せめてその前に 抱いて 私に残して
その感触、息づかい 私だけが持つ記憶

あなたは 忘れて‥‥
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