同じ月を見てた

自転車で2人乗りして夜風浴びながら 君の後ろ
気づかれないよう泣いてたんだ

ねぇ遠い昔の私が見てる

真っ暗などこまでも続くようなトンネル抜けて 見上げた夜空は
まん丸お月様
「星がきれいだね」
なんて君は笑顔でいうけど震える声を隠してうなづいた
どうして涙が出るんだろう ただ君のそばにいるだけなのに
どうしても感じてしまう2人の距離

君を好きになってはじめて 孤独って何かわかったよ 人を好きになるって
ひとりぼっちになることなの?
夜風にさえぎられ 「君もそう?」振り返り 君は笑った あの日
失くした月がいま 私を笑ってる

「この瞬間がずっとずっと続けばいいのにね」
なんて君は照れながら そう 言ってた
心の中が見透かされてしまったようで
私はとまどいながら笑ってた

どうして幸せは慣れてしまうのに悲しみには慣れないんだろう?
いつまでもこの胸を締め付けられる

君を好きになってはじめて知らない自分に出会ったよ
人を好きになるってこんなに胸が苦しくなってしまうの?
あの日捨てた私が月と一緒に笑った

昔 無邪気に君といた私は どこにいるのかな?

どこまでも続くような暗闇 手を伸ばすよ
何もつかめない日々虚しくなりながらも
この胸の高鳴りだけは確かなものだよ

あの日の帰り道あの日の夕暮れ あの日の笑顔君がただ好きだった
帰れない 月あかり戻れない過去の私に復讐される
過ぎていってしまった時間は なんて残酷なんだろう
君を好きになってはじめて孤独って何かわかったよ
同じ月を見てた2人は別々の道をいま歩いていく きっと笑顔で
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