僕にとって君は

壁にペンキの文字だ
僕はただそれを見つめてた
それだけのことなのか
それだけのことなのか

踏切で立ち止まる
僕はただ手を振るだけ
それだけのことなのか
それだけで終わってしまうのか

振り返ることもない
君を呼び止められもしない
ただ街に僕らが揺れている
次の季節だ

君を知ったことが
僕にとってどんなことか
わかってなかったのは僕だった 僕だった
息をしている唇が
同じ言葉を話せない
知ってたはずなのに僕は君の
何を見ていたんだろう

言葉に意味は深くはなかった
夜と同じに深くはなかった
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