山こそ我が母

登らせてくれる 山があるなら
ぼくはいつでも 山に登ろう
山に抱かれる あの感触は
母に抱かれる 幼子のよう
自然に さからわず
自然を たいせつに

登らせてくれる 山にむかいて
ぼくは祈ろう 山のしあわせ
ザレやゴーロは ひとのためにも
ましてケルンに 感謝をこめて
たどれば いただきに
たどれば 青い空

眼の前は 見渡す限りの
雲の海が 広がっている
今、登って来た絶壁が
雲の中に 沈んでいる、
この一瞬に 駆けて来た
この一瞬が すべて
山、この雄大な世界、
これが 私達の人生の友なのでしょうか。

登らせてくれた 山に祈れば
しずむ夕陽に 山はかがやく
肩でしずかに キャンプを張れば
またの会う日を 待ってるような
きれいな 雲模様
きれいな 風の歌
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