ミカヅキの夜に

まつりのあとの町に 落ち葉ばかり残り
あなたが置いて行った心の ちいさな思い出ひとつ
心の奥に浮かんで消えて 大きくなって行くの
いつも胸の中に

雲は北風に吹かれ 空が冷たく泣くの
想いだけがつのって行く 積雪のように重く
春待ち草よ 早く咲いてよ あの時のように咲いて
いつかきっと会える

静かに沈む夕日を 眺めあなたを想う
満月が欠け 星が輝く そうミカヅキの夜に
かなしいほど遠くに見える 優しく光るあかり
月がさざ波にゆれた

月がさざ波にゆれた
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