雨の朝の少女

雨の朝に 少女は死んでた
白百合の花のように 水に浮かんで
生きることの むなしさなんて
誰一人のがれられぬ 約束なのに

何故 何故 君は死んだ
僕が 僕が 生きてるのに

何も言わぬ 少女の唇
水色の雨にぬれて やさしく微笑む

雨の朝に 少女は旅立つ

ほどかれた舟のように 流れのまにまに
風のような 本当の自由は
誰一人つかむことの 出来ないもの

何故 何故 君は歌う
僕が 僕が 泣いているのに

涙見せぬ 少女の瞳に
水色の雨のしずく こぼれて落ちた

何故 何故 君は死んだ
僕が 僕が 生きてるのに

呼んでみても 少女は帰らぬ
水色の雨にぬれて 雨にぬれて静かに眠る
×