暮れぐれも

彼岸に刺す い草の匂い 思いの丈をしたためた歌
答えを探して迷いながら 細胞、幻想として

誰そ彼にそっと砂利道鳴く 街灯がポツリと寂しい顔
「お前もか」なんて零したなら 細胞、残像 ゆらり

燦然とした譽れの歌 二丁目をふらりと彷徨って
あなたがくれた歪な愛が 残した憎しみだけ

秋を殺した寒空が あなたを赤く染める
目と目、手と手、重ね合わせて 巡る時間が来いよ

今日も一人で帰る道 あなたの長い髪が
揺れて、全て重ね合わせて 回る世界を止めて

燦然とした譽れの歌 二丁目をふらりと彷徨って
あなたがくれた歪な愛は 温かい気がした
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