友達を失くした日

或る絆さえ引き離す風
誓い合った言葉はまだ遠くもどかしく
交差する声は儚く舞う
ただ記憶だけが美化されてふわふわと舞う

一つ、二つと指折り数えて
変わらぬ場所で待った

時間軸に逆らって 笑い合った日を思い出して
黒い足を運んで ただいまって早く言って

手が届かなくて寂しい夜 笑い合った 殺し合った
唇重ね 声枯らした この道には誰も居ない夜
あの頃から僕の周りだけ 時間が止まる

三つ、四つと首を長くして
変わらぬ場所で待った

時間軸がすれ違って 不甲斐なさを悔やんで
ありがとうが巡りめいて 夜に包まれて
瞬く間に弱くなって 足りないから堪えて
長い夜が白くなって 繰り返して

いつか離れ 遠く離れてしまう 二度と戻らない 戻れない
分かっているから いつも転んで 揺らいで 立ち上がって

もういいかい まだだよ
もういいかい もういいよ

時間軸がすれ違って 募る思い溢れていて
空回って気付いたら 夜に包まれて
時間軸に逆らって 会いたいと願うなら
汚い背を追いかけて 殺し合いを始めよう
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