二度泣き橋

北の寒さに 襟立てて
駅に降り立つ 人はみな 人はみな
こころ凍えて 泣くという
北上川に かかる橋
誰が 誰が 誰が名付けた 二度泣き橋と

ひとり暮らしの さびしさは
粉雪だけが 知っている 知っている
恋のぬくもり 欲しかった
あなたと会えた 春の日を
くれた くれた くれたみたいね 二度泣き橋が

桃も桜も たんぽぽも
みんな一度に 咲く町で 咲く町で
遅い幸せ 遅い春
北国(みちのく) 盛岡 情け町
抱かれ 抱かれ 抱かれ泣いてる 二度泣き橋よ
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