次男坊鴉

どこへ飛ぶのか 次男坊鴉
笠にみぞれの 散る中を
なまじ小粋に 別れたせいか
日光街道の 日光街道の
灯がうるむ

人が目をむく さむらいやくざ
御奉行さまから 賭場あらし
泥溝(どぶ)の世界に 何故身を投げる
訳はあの娘の 訳はあの娘の
瞳にききな

恋がせつない 次男坊鴉
逢うて三年 三度笠
なんの今さら 旗本ぐらし
どうせ半目と どうせ半目と
出たものを
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