恋ぞ積もりて淵となりぬる

他の場所には行かないで ずっと此処に居てよ ねえ、ねえ
通ったはずの心臓が いつの間に離れていくの ねえ、ねえ
あんな仲睦まじかった番いの鳥が 明日の命を生き抜く為に
新しい別の番いになって愛を囁く 無情を受け入れられずに

私が貴方を恋し求め過ぎたのね
飛び立つ空憎んで 前に進めない
貴方は私の祈りさえ重たいのでしょう?
恋ぞ積もりて淵となりぬる

心鋭く貫かれ 痛みさえ愛しくて ねえ、ねえ
不釣り合いな重さの愛が 貴方を責めてしまったの ねえ、ねえ
緑萌ゆ夏に染まって 赤く焼ける秋に溺れ
灰色の冬を一人で凌いだら
春がまた雪を割っていく 一時も止まる事なく
進めばまたいつぞ貴方逢えるでしょうか?

貴方が去っていく明日の空を見上げて
「嵐よ 羽をもいで」と 醜い本音が頬を伝う
私の祈りはいつの間に歪んでいたの?
激しかれとは祈らぬものを

きっと貴方に
また貴方に
今度は
間違えないから

私が貴方を恋し求め過ぎたのね
貴方を忘れなければ 前に進めない
いつか貴方を憎む私になってしまうなら
今日を限りの命ともがな
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