あなたが近くに

ラッシュの波に 背中を押され
のぼってゆく階段
眠り足りない 物憂げな目で
似てる誰かながめてる

隣り合わせの トンネルの中を
地下鉄がすれ違う
まだ会えない たくさんのもの
変えてゆきたい 繰り返す毎日

きっとあなたも近くで
違うあした 探してる
この街角のどこかで
同じ朝を みつめてる

回転ドアに 飛び込んだ拍子
誰かが出てゆくように
偶然はいつも 耳元かすめる
抱きとめたい 不確かな毎日

いつかあなたが近くに
別の道を たどっても
この街角のどこかで
同じ夢に 導かれ

きっとふたりは近くに
肩先が触れ合うくらいに
気付かないまま どこかで
同じ朝を過ごしてる

きっとあなたも近くで
違うあした 探してる
この街角のどこかで
同じ朝を みつめてる
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