誰も知らない

居眠りしてる間に なんだか 世間は遠く
ココアの缶 飲んだっけな 口の中 甘かった

どこで線を引いたろう 考えたくないね でも
笑ったあと さみしいのは
何もないからだろうか
だからさ

遊びにゆこう 白くとがった 木々の森を抜けて
夜の両手 幕をひろげ
ちりばめた 電飾の星くずになるのさ

壁にもたれ もう 一日過ぎてゆくよ
捨ててしまうのは こんなにも 簡単なのかい
だからもう

遊びにゆこう 羊の毛のマフラー 顔をうずめて
ダイヤモンド 粉々になって 眠る街
どこかにあるかも なんてね

ああ 目をつぶって
流れてゆくのを 感じる
自由も永遠も なくていい
でも 光を見たいよ
今からさ

遊びにゆこう 銀色に凍る ビルの森を抜けて
恋は燃えて 誰も知らない 知るはずない
電飾の星くずになるのさ
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