日曜日の観覧車

意味もなく練り歩く都会に
散らばった時間のカケラ
カラフルな街の週末も
セピアに染まる

絶え間なく 出逢いは訪れて
大事だったモノも去ってく
同じように君もそうやって
風化したり 美化する

街路樹を通り過ぎて振り返れば
観覧車が僕を見下ろしていた

きっとずっとこのまま
回っていられる訳はない
あの日の僕も 今さえも
降りていくんだ 寂しさを連れて

不甲斐ない過去の罪を摘んで
やり場無い想い積もってく
もう間違い探しは止めにして
その先を見据えよう

港に浮かぶようにただ佇んだ
観覧車は今日も人々を乗せる

きっとずっと思い出は
穏やかに回っていくんだろう
ふと過った この歌や
言葉が 匂いが 記憶を回してく

潮風に吹かれ 錆び付いた
観覧車はいつも今の時刻を示す

きっとずっとこのまま
回っていられる訳はない
あの日の僕も 今さえも
降りていくんだ 愛しさを連れて

きっとずっと思い出は
穏やかに回っていくんだろう
ふと過ったこの歌で
記憶はいつしか思い出に変わる
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