五番目の季節

耳の奥に響く
あの記憶の足音
地平線越えて来る
遥かビゾンの群を連れ

雲は流れてゆく
緑燃えるところへ
太陽の通る道
石は大地と空結ぶ

涙の花びらが心につもる
犯したあやまちを墓標に刻む

生まれたあの家も
夢の時代も消え去り
ほどけてる靴の紐
結びなおして歩いてく

それから五番目の季節を待てば
静かにおとずれる甘い黄昏
小さなゆりかごに時が囁く
瞳はあどけなく人に目ざめる
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