想い出の彼方に

想い出の彼方に 君がいる
カレーの香りの 向こうには
エプロン姿の 君がいる
痛々しいほど 微笑みが
やさしくきれいな 女(ひと)だった
心に今でも 咲いている
白いちいさな 白いちいさな 花だった

想い出の彼方に 友がいる
傷つき時には 傷つけて
ふたりで語った 夢がある
自分に負けるな 頑張れと
故郷に帰った 奴だった
あれから何年 経ったのか
今も笑顔が 今も笑顔が なつかしい

想い出の彼方に 母がいる
明日が見えずに くじけた日
電話で叱った 母がいた
涙を超えたら 強くなる
大きくなるよと 泣いていた
こころの旅路の レールには
母の涙が 母の涙が 光ってる
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