ひとつだけ

キミのことを想いながら 生きていくのは辛いけど
死ぬまで消えない わかっている キミのぬくもり キミの全て

あしたのことを考えながら 今夜は過ごしているけど
電車の中 通い慣れたコンビニ あしたもまたキミを想うだろう

時が経てば傷も癒えると人は言う でも時計はいつも通り時を刻む
ボクの涙なんて 勝手に流れればいい 余すことなく全部流れてしまえ

ボクに与えられた人生の中で 苦しいぐらいに愛する人と出逢い
怖いものなんて なかったはずだった
キミがいなくなることなんて描けなかった
『強く生きてね』ってキミの言葉 でも今はまだ無理みたい

窓を開けた 風が吹いている ふたりの頬を撫でた同じ風
氷がとけて薄まったグラス まるで抜け殻のボクのよう

眠りの中でも想い出す 泣きたい気持ちが時を刻む
ボクの悲しみの重さはどれぐらい キミの愛の深さは今じゃわからない

ボクに与えられた人生の中で 身も心も張り裂けそうな別れが来た
怖いものなんて なかったはずだった
キミがいなくなって ひとつだけ射した光
『強く生きてね』ってキミの残した言葉
その言葉だけでボクは生きてゆけるよ
時を刻んだ先 照らされた場所はどこ?
ボクの未来が現在を振り返る時
何を思い 何を感じるか 今はまだわからないけど
『強く生きてくよ』
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