おどり天国

阿波(あわ)の踊りは 世界の踊り
赤い裳裾(もすそ)が チラリと揺れて
手元しなやか 菅笠(すげがさ)越しに
白いうなじが 夜空に映える
粋な法被(はっぴ)に 飛び散る汗の
男踊りに 太鼓が響く

春は華やか 蜂須賀桜(はちすかざくら)
踊る季節が 夏へと続く
笛や太鼓に ぞめきのリズム
老いも若きも 三味(しゃみ)の音(ね)合わせ
何処(どこ)も彼処(かしこ)も よしこの囃子
阿波の踊りは 天までとどけ

古城(こじょう)偲べば 徳島(とくしま)城は
阿波の殿様 蜂須賀(はちすか)公(こう)が
今に残せし 城下が栄(さか)え
浮かれ浮かれて 街中が燃える
踊る阿呆に 踊らぬ阿呆
踊らにゃそんそん にわかの乱舞(おどり)

阿波の踊りが 淡路(あわじ)と続き
渦が逆巻く 海峡越えて
五色浜から 夕日がこぼれ
お肌つるつる 美人の湯舟
心安まる 七福神に
おどり天国 阿淡(あたん)を結ぶ
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