火祭り

夜空を赤く塗る 光と熱の渦
過激に燃え上がり 宙を乱れ飛ぶ
ケモノはざわめき 草花は身震い
夏夜のセレモニー 待ちわびたこの時

理性のタガ 外して 焔(ほむら)の海 飛び込もう

あぁ 激しい火に煽られる 僕の感情
過去と今と未来繋ぐ 終わりが来るまで
眩しい火に誘われて 集う人影
ほら まばたきしてる瞬間も 炎は燃えて

夜空に舞い上がる 火の粉は流れ星
気ままに飛び回り 闇とじゃれて溶ける
大気はどよめき 山々は不安げ
一夜(ひとよ)の宴を 無邪気に騒げ

夕焼け空眺めて 思い出した火祭り 記憶の扉 開き出す

あぁ何度でも何回でも 見つけ出すだろう
遠い過去に置き忘れた あの日の自分を
何度でも何回でも 探し出すだろう
また道を失くした時に 辿るは 記憶の炎

激しい火に煽られる そして知るだろう
過去と今と未来結ぶ  終わりの合図を
眩しい火が照らし出す 僕の行く道
ほら どんな時もいつだって 炎は燃えている
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