遠くの旅人

「遠くの旅人」
眠りにつく頃に
おやすみの言葉を
そっとささやくように
そばで眠る君に

月を食む雲の
流れはいまでも
ここで見るよりずっと
はやく感じるかしら

あやまりもせずに
いつものように
笑う顔は千もの言葉よりも
ほしいもの
×