白い羽

午後10時 いつもの改札
ぎこちない笑顔 消えてく
「じゃぁ、またね」と明るすぎる声
恋人じゃない私が 手をふってる

恋と愛はちがう 何度も繰り返す
言葉の奥 誰がいるの

いつまで待てばいい ふたりの間
静かな寂しさが歩いてる ずっと

雨の街 光るショウ・ウィンドウ
草色の靴を 見つけて
立ちつくす あなたを今すぐ
澄んだ空の 明日に連れ出したい

会えば優しくて 会えば切なすぎて
会うたびに雨が降るから

あなたのその肩を 濡らす雫(しずく)を
ぬぐう白い羽に なれるから きっと

ありのままの愛と ありのままのあなた
閉じ込めた冬は 終わるの

あなたの幸せも 遠い涙も
包む白い羽に なれるから きっと
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