ティーポットのかけら

雨が上がってすぐの空みたいだな
今さっきまで泣いてたんでしょう?
ぼくの頬をよく見てごらんよ
今さっきまで泣いてたんだよ

雨が上がってすぐの空みたいだな
虹だってそりゃあ架かってしまうよね
橋の麓を目指し歩きながら
ぼくのこと話していいかな

涙の理由?
くだらないけど笑わないかな

お気に入りのティーポットがほんの少し欠けてしまっただけ
きみの涙の理由もきっとすごく小さなことなんでしょう?

雨が上がってすぐの空みたいだな
雲間から零れるような
きみの涙を乾かした光は
あれ?さっきまでどこにいたの?

涙の理由
笑わないから教えてよ ねえ?

きみの大事なものならばぼくも大事に思えるはずだよ
共に泣けるような日々がほらもうすぐそばまできてるみたい

わかり合えないなんてことはもうそこらじゅうに落ちてる
それでもヒトツまたヒトツ流れた涙の理由を知れば

お気に入りのティーポットのほんの少し欠けてしまった場所は
きみの涙の雫がぼくになりいつしか埋めるでしょう

そしてぼくはいつしかきみになるでしょう
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