さわがしい情熱

窓際で
爪をかんでる
必ず 来るはずのひとが来ない

待つ夜ごとに
深まる愛を
なだめに来るはずのひとが来ない

誰かの部屋はどんな
感じですか

いとしさを燃やして
ワインを冷やして
せつなく つらく
時が過ぎる
今が閉じる

抱きしめていて
欲しい 夜には
どうして いるはずのひとがいない

待たれるよりも
待ちたいけれど
今夜も来るはずのひとが来ない

自分をいじめながら
愛は迷う

小説を開いて
電話を気にして
ソファにしずむ
花が笑う

傷つけてくれたら
私はあなたの
優しいキスを
こばむかしら
いいえ いいえ

いとしさ燃やして
ワインを冷やして
オヤスミ 私
彼はこない

傷つけてくれたら
私はあなたの
優しいキスを
こばむかしら
いいえ いいえ
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