クラベル

急に眠るのが好きになった 全てが夢なら良かったのに
目を閉ざしている間だけ戻れる 懐かしい故郷(ふるさと)

“良く喋る”なんてステータスは 嘘みたく消えてなくなってた
これじゃダメだ 涙拭かなきゃ 前を向いて歩き出すんだ

笑おう 笑顔が唯一 私の知っている共通言語
それだけで不思議と すぐに順応できる魔法で

最初の一歩だけは 勇気が必要で重いけれど
踏み出すことができたらもう平気さ 進もう
全てを閉ざしたまま 探り探り歩き……ねぇ、どうして?
光の傍にいたはずなのにずっと 暗い場所でひとりぼっち

使い間違えた魔法は解け 開きかけていた扉壊す
怖くなった 言葉はもうわかるよ
でもね、上手く笑えない

自分の事だけ避けて 光が射しているように思えた ずっと陰でぽつり
まるで空気みたく生きてた

そんな弱さまで全部 個性と言ってくれる人ができて
でも朗らかに笑う他の子と 自分比べる
魔法なんてない事 とっくにわかってるのに、どうして?
閉ざされていた扉の鍵はずっと ポケットの中入ってる

「……すき」
×