花鳥風月

突然いなくなるから 僕は言葉を失くして
行き場のない想い 涙になって溢れだす
伝えなきゃいけないこと 星の数ほどあるけど
やっぱり どうしても「サヨナラ」だけは言えないよ

どこからともなく 花の香り 鳥の歌声
今でもふいに あなたを感じてる
寂しい夜だって 風に抱かれ 月に照らされ
いつでもきっと 温かい眼差しで
見守ってくれているんだろう

30をとっくに越えた僕を子供扱いして
いつまでたっても ずっと心配ばかりしていたね
少しずつ強くなるから あなたの安らかな笑みを思うと
もう二度と泣き言なんて言えないよ

どこにいてもそっと 花の香り 鳥の歌声
二人歩いた河川敷 思い出す
長い夜が来たって 風に抱かれ 月に照らされ
迷わないように 優しい手のひらを
繋いでくれているんだろう

寒さが少し和らいで また始まりの季節だよ
新しい生活が 次の一歩が 待っている
ちゃんと踏み出して行くから そしてもう泣かないから
最後にもう一度「ありがとう」って言わせてよ
「ありがとう」って言わせてよ
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