二人の午後の物語

別れにつづく 午後の舗道を
時計をとめて 歩く二人よ
花にうもれた 手押し車が
小さな花束 のこして通る
雨あがりの道 泥にまみれて
汚れぬように 拾ってあげよう

誰かが二人に くれた花束
想い出にのこる 一つのかたみさ
さわやかな午後の 青い街角
胸にかざった 白い花びら
二人がはなれて くらす時にも
想い出すだろう 午後のひととき
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