裸の歌

ひとは先ばかり 推し量り
靴の中の小石のようにいつも 悩みの種を抱えたがった
私を拙い子と思ってる大人達が 当たり前の事を教えたがるの

夜行性の雨のように 目を光らせ息を潜める
裸の歌 歌わせて すべての騒音を消すくらい 大きな声で

私に触れないで痛いから
手のひらに挟んで“守ってるの”なんて口が避けても言わないで
私を少しも知らない癖に“偉いね”なんて言われない方がずっとましなの

夜行性の風のように 迷いながらうねり続ける
裸の歌 止むことなく 熱にうなされる子供のように歌うの

夜行性の雨のように 目を光らせ息を潜める
裸の歌 歌わせて すべての騒音を消すくらい

雨のように 風のように 熱にうなされる子供のように
歌わせて 歌わせて すべての騒音を消すくらい 大きな声で
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