浅草の唄

夜更けて
鐘が鳴ります 弁天山の
聴いて かぞえて 泣いて
いずこゆく 鐘のひびき
涙誘うよ 今宵も

儚(はかな)や
恋の浅草 雨夜(あまよ)の別れ
紅(あか)いあかりが 濡れて
泣いたとて 泣いたとて
ジャズの音(ね)いろに 消えゆく

春雨
なにを祈るぞ 平内(へいない)さまに
結ぶ縁(えにし)の 紙縒(こよ)り
帰り行(ゆ)く 後(うしろ)すがた
町の娘の いとしや
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